お産の痛みに不安がある方に寄り添う、無痛分娩という選択。
当院は、「無痛分娩取扱施設のための、『無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言』に基づく自主点検表」の項目のすべてを満たしております。
無痛分娩について
お産の痛みの感じ方は人それぞれですが、一般的にはとても強い痛みとして知られています。この痛みを和らげる方法が無痛分娩です。陣痛の痛みを和らげることができ、赤ちゃんへの麻酔薬の影響がほとんどないことから、現在多くの国で実施されている方法です。
無痛分娩のメリット
- 陣痛による痛みが軽減し、落ち着いて分娩に臨むことができます。
- 分娩後の診察や、傷を縫合する際の痛みも軽減します。
- 分娩時の疲労が少なく、産後の回復が早くなります。
当院での方法
当院では、経産婦さんを対象に硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を分娩の日取りを予め決めて、計画分娩で実施しています。硬膜外麻酔とは、背骨のところにある硬膜外腔という場所に、細くて柔らかい管(直径1mmのカテーテル)を入れ、管から薬を注入して痛みをとる方法です(図)。

(一般社団法人 日本産科麻酔科学会HPより引用)
費用について
無痛分娩にかかる費用は自由診療(自費)となります。通常の分娩費用に加え以下の費用が必要となります。
無痛分娩料 | 15万円 |
妊娠37週時に行う凝固能検査費用 | 6,072円 |
無痛分娩予定日に硬膜外麻酔を実施したにも関わらず分娩に至らなかった場合は、7万5千円の費用がかかります。
無痛分娩を予約されていても、計画日より前に陣痛や破水が起きてしまうなどで無痛分娩を実施できなかった場合には費用はかかりません。
無痛分娩の予約方法
妊娠初期の分娩予約の際に無痛分娩のご希望を伺います。予定日決定後に産婦人科外来で予約をお取りします。
急変時の体制
- 母体救急蘇生:定期的にJ-MELSを受講している産婦人科医師および麻酔科担当医師が対応します。必要に応じて、院内の救急科やその他の科の医師と協力して治療に当たります。
- 新生児救急蘇生:小児科医はもちろん、助産師も全員NCPR(新生児蘇生法)資格を保有しており対応します。
いずれの場合も、より高度な治療が必要な場合は、近隣の高次医療機関へ転院搬送します。
当院は、成育医療研究センターの連携医療機関、日本赤十字医療センターの登録医療機関です。
ただし、その時点で受け入れ可能な施設への搬送となるため、必ずしも上記の医療機関に搬送となるわけではありません。
無痛分娩に関するPDF資料
無痛分娩に関するPDF資料を下からダウンロードいただけますのでご覧ください。